

5大シャトーくらいは登録しとこう!
2011-10-13

コンビニワインでちょっと淋しくなったので、今回はボルドーの5大シャトーの話にしました。
実は、5大シャトーのうち3つをまだ登録していなかったので、急遽登録しました。
■なぜボルドーが銘醸地になったのかなあ?
正確なところは専門家の方の著書に任せるとして、沢山の条件の積み重ねだろうと思います。地質や気候といった自然条件は当然として、やはり高くても買ってくれる人との結びつきが大きいの
ではないでしょうか?
ボルドーの場合、国内の王侯貴族と、ヨーロッパ各地の王侯貴族でしょうね。ボルドーは海に面しているので、船でイギリスやオランダ、スカンジナビア半島の方へも運びやすかったでしょう。
そして、忘れてならないのは1855年のパリ万博。その時に合わせて、今も根強く残っている「格付け」というのが登場したのです。
■5大シャトーはすべて川の左岸
ボルドーを流れるジロンド川は南東から北西へ向かって流れています。5大シャトーがその左岸にあるのはなんでかなあ? また疑問が湧きますね。
どうもこっちの方が海の方から吹いてくる直接的な風にあたらずに済むのがいいみたいです。そしてどのシャトーもわりと川の近くにあります。川が運んできた砂や石ころの堆積層の上に畑があ
るんですね。こういう場所は水はけが良く、しかしながら、ずっと下へ根をはっていくと古い地層があるからいいんだと言います。
■豊かな情報がもたらす新しい優良産地・造り手の時代へ
しかし、今はもうボルドーだけの時代ではありません。1970年くらいまではおそらく、イタリアやスペインのワインなど、本当に粗悪なものも多く、値段も安かったそうですが、志のある人々が
ボルドーだけに美味しい思いをさせてはおけないと、改革に取り組むようになりました」。はじめはやはり、ボルドーに習え! という手法が多く取り入れられたように思います。地場のぶどう
をやめて、カベルネ・ソービニオンなどを植えたり、樽熟期間を延ばしたり、その結果有名になった銘柄もいくつかあります。
彼らの功績は素晴らしいと思います。
そして、1990年代くらいからボルドーの真似をするんじゃなくて、地場のぶどうを見直したりしながら、その土地ならではでしかも美味しいワインを造ろうという志を持った人たちが各地で活躍し始めました。
有名ワイが高くなりすぎた現在、改革をすすめる新しい造り手の
ワインは私たちにとって救世主ですね。