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管理人コラム

日記デザイン

ワインと茶とイギリスと

2016-02-18

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ティム・アトキンのワインレポートを見てつくづく思った。
「ワインも茶もイギリスの影響力が大きいんだなあ」と。

同レポートを見ていると、日本に輸入されていない銘柄の多さに愕然とする。それも彼らの評価が高い銘柄に、続々と知らない銘柄が並んでいる。その逆もある。日本で輸入されているそこそこ優良な銘柄でも、彼らのリストには上がっていないものが多数ある。

ワインの年間輸入量は、OIVの資料によると、1位がドイツで1613千kl、2位がイギリスで1330千kl、3位がアメリカで1016千klである。周知のとおり、このうちドイツとアメリカは自国でのワイン生産も盛んだ。参考までに日本の輸入量は208千klだそうだ。(いずれも2011年)

それにしても上位3国はお世辞にも美食の国とは言い難いし、結局は経済力のなせる技ということなのかと思う。

歴史的にはアメリカなんかよりイギリスの方がずっと昔からの輸入国・お客様だから、彼らが何百年もずっと輸入し続けている銘柄もあるだろうし、イギリスが買い占めてしまって日本に入らない銘柄も沢山あるはずだ。特に生産量の少ない銘柄なら、日本人が買えるチャンスは少ないということになる。

茶の世界もイギリスは強い。我が家は大量の紅茶を消費する家庭で、昔一度、何とかして安く紅茶を仕入れられないものかと画策したことがあった。その時僅かにやっと安く仕入れられたのは、スリランカの地元民が使っている、いわゆる「ダスト」、すなわち紅茶の生産工程で出る細かく砕かれ過ぎたものだった。茶商に聞いたら、紅茶市場はイギリスが牛耳っていて、価格も彼らの相場で決まってしまうということだった。

イギリスやアメリカが買ってくれなくても、海外に売りたいという優秀な作り手を探すというのがインポーターさんの使命だということを再度納得したような次第だ。



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