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とと姉ちゃんを見て思った「評価」のこと

2016-09-09

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NHKの朝ドラ「とと姉ちゃん」では、商品テストの影響力にかかわるところが、かなり時間をかけて描かれている。商品テストで評価が低かった企業は窮地に陥るのだから、生半可なテストや評価はしてはならない。劇中の「あなたの暮らし出版」は広告を一切とらず、テストに使う商品も自社のお金で買って行っている。

現在は、多くの雑誌社やマスコミは広告主寄りで、有料パブリシティというお金(広告費)をとって記事のように紙面を作ることすらやっている。

はっきりと数字で表せるような性能の違いですら、自動車の燃費問題で話題になったように、決まったルールに従ってテストをやっていなかった企業がボロボロと出てくるなど、本当にテスト・評価というものは多くの問題を包含している。とはいえ、自動車の燃費競争などはかなりのハイレベルな争いであって、今ドラマで描かれている粗悪品が出回っていた頃とは事情はちがうだろう。

最近で言えば、中国製などの衣料や装身具、日用品には粗悪なものが再び多くなっていて、すぐ壊れて返品することも多くなったので、再び商品テストが必要かも知れない。

さてワインである。

ワインを点数で表現するのも、賛否がある。実際、某有名な批評家や権威あるレポートがつける点数で、一躍表舞台に躍り出る銘柄も少なくない。一方、思いのほか評価が低くて縮小する銘柄もある。

点数のつけ方も、いろんな方法が考えられる。沢山の角度、例えば、香り・濃度の適当さ・味わい・個性などなどを個々に評価して合計点を出すという方法もあるだろうし、ざっくりと5点満点くらいでマークする方法もあるだろう。しかし、ワインは嗜好性が強いし、飲まれるシチュエーションによっても感じ方が違うなど、非常に評価しにくい性質のものだ。

近年の日本のワイン市場には、安くて美味しいワインがかなり増えてきた。とはいえ、いまだに「よくこんなワイン売るよね!」と言いたくなるような粗悪?なワインも売っているし、「このレベルでこの値段はボッタクリ」という銘柄もあると私は思っている。粗悪な・・・というのは、明らかに味のバランスがバラバラだったり、あまりに水っぽくてシャバシャバだったりというシロモノである。そういうものは、朝ドラじゃないけれど、悪い評価になっても仕方がないし、良いものをつくる努力をして欲しい。

一方、あるレベル以上のものは、嗜好と飲まれる条件(温度なども含む)によって感じ方・評価に多少のバラツキが出て当然。ただ、ワインはこれ程多種があるのだから、感じたことを記録しておくための手段の一つとして、点をつけることをお許し願いたいと思う。



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