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ソムリエ林基就さんの番組を見て思ったこと

2012-01-04


イタリアで活躍する林基就さん。2009年10月 レストランガイドブック『イ・リストランティ・ディタリア』の最優秀ソムリエを
受賞された方だそうです。

■ワインの香りや味の表現について考えさせられた

彼を特集したテレビ番組を見ました。すごいですねえ。
ワインの香りを表現するために、市場へ出かけてあらゆるモノの香りを嗅ぎまくっておられました。やはり、そんなふうにしないと、他のものになぞらえて香りを表現することは難しいですよね。

いろいろな方や、生産者の方がワインの香りや味について○○や△△の香り・・・などと表現しておられますが、いつも考えさせられてしまうのです。オレンジとか、グレープフルーツ、いちごなど身近なものの香りは私でも想像がつくのですが、書かれてもわかんない表現も沢山あります。

スパイスあるいはスパイシーという表現はあまりにも広く、だってスパイスにはいろいろあるじゃないですか。あと、麦藁のようなという表現も都会育ちの人間にはわかりにくいし、結局お書きになっている本人が記録するためとか記憶するために書かれるのは良いのですが、他人に伝えるには誰もが知っている香りでないと伝わらないのですよ。

■「アルミの味がしますね」と言って変な顔をされた

昔、私が上のような表現をしたら、周りの人がイヤな顔をしました。ミネラルが・・・なんていう人がいますけど、ミネラルもスパイスと同じで沢山あるわけです。アルミニウムなのか、銅なのか、それによって味はちがいます。

このケースも、それぞれのミネラルがどんな味かを知っていないと他人には伝わらないので、香りのケースと同じことです。

そう考えると、他のものに例えて香りや味を表現するのは、とても難しいのです。いくら自分があの香りと思っても、他人に伝わらない表現だと意味がないのですから、表現の幅はうんと狭まり、それでは正確に伝えることもできないということになります。

■最高に開いた状態でサービスする

林さんは、ワインが最もおいしく飲める状態、すなわち「最高にワインが開いた状態」でサービスすることを信条としておられる
とのこと。当然といえば当然なのですが、なんか納得しちゃいました。

まあそれにしても、日常生活でワインを飲む時は、プロの方にそうやって準備してもらうわけではないので、開栓してから変化していく様子を確かめながら楽しむというのが良いようです。



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