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管理人コラム

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常識破りは楽しい

2021-06-30

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大谷翔平の快進撃が止まらない。彼の活躍にだたホイホイと喜び、「まるで漫画のようだ」「現地メディアもびっくり」といった言葉が躍っている。

でもちょっと立ち止まって冷静に考えると、大谷自身が投打の二刀流を貫くという強い意思を持ち続けていることが第一にあることに気づく。多くの評論家が両方は無理、やれ投手一本にすべきだの、打者一本にすべきだのと言っていた。それが常識だろう!と言わんばかりに・・・。しかし彼はそんな外野の常識論を打ち破った。

そもそも「常識」というのは破るためにあるようなものだ。人類の歴史は常識の打破によって発展してきたのだから。しかし大多数の人は安全・安心・効率等を重視して常識に従おうとし、一部のはみ出し者、或いはカリスマだけが常識を破ろうと試みる。

ワインだってそうだ。今では発泡酒の代名詞であるシャンパーニュだって、かつてはかの地域では発泡酒など造られrていなかったのだから。また世界中がこぞってボルドーに右に倣えして、カベルネ・ソービニヨンやメルローを植え、ボルドーもどきのワインを造った時代もあったが、地ぶどうに回帰して個性的で品質の高いワインを目指す造り手も増えている。

それとは違うかもしれないが、昨日飲んだCasa Belfiの発泡酒は、今までに飲んだことのない面白さがあった。液色はわりと濃い麦わら色で、しかも少し濁っている。香りは弱いが、味わいは個性的で、形容に困るのだけれど、例えて言うなら柑橘類の汁とぶどう汁を混ぜて醸造したかのような不思議な味わいだった。もしシャンパーニュ基準で評価するとしたら、はみ出し者ということになりそうだが、これはこれで全く別の世界を作り出している。

長くワインを飲んでいると、私の場合は新しさや個性に遭遇したくなっている。それはもう10年以上も前からだ。20代で訳もわからずワインを飲み始めて、30代はやはり有名銘柄を経験したくて、一通りそれが終わると次は知られざる銘酒探しをする・・・それが40代かな? そして有名でなくても旨いワインは数多くあるけれどパーカーさんの功績?もあって同じようなワインが多いなと思い始めると、もっと違う美味しさを求めるようになってくる。

ワインの造り手にももっと常識破りをして欲しい。また中間で買い付けや販売に携わる方々にも常識破りの勇気を持って欲しい。



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