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日本の茶関係者に言いたい!

2022-05-23


朝日新聞デジタルで「急須で淹れたお茶はエゴ?」というタイトルにひかれて読んでみた。
またもやワインと関係のない内容でごめんなさい。

5月20日の天声人語で新茶の話が扱われていて、日本人のお茶を飲む習慣が急須で淹れるからペットボトルへと変わって来る中で、静岡の茶所も安穏としていられないとか。でも急須で少し冷ました湯で淹れたお茶は美味しいというような天声人語の論調に対して、常見陽平さんが別の視点でコメントしているのを取り上げたタイトルだった。

さてこれに関連して、私の悩みは「ペットボトルのお茶は不味いから飲みたくないが、急須で茶を入れるときにお湯を適温に冷ますほどの時間的精神的余裕がない時が多い」ということだ。
そこで、百貨店のお茶売り場で、店員の方に「熱湯でいい加減に淹れても美味しい茶葉はありますか?」と数回聞いてみた。すると「これがいいですよ」と勧めてくれた店員さんがいたので、それを買ってみたが、外れもいいとこだった。
もう一つよく聞く質問で「静岡の深蒸しの煎茶は、どのような淹れ方をしたらいいんですか?」というのがある。この質問に答えられた店員はいまだかつてない。

要するに何を言いたいかというと、現在売られている日本茶の茶葉は、現代人の生活にマッチしていないし、淹れ方すら教えられない店員が売っているのだから、そりゃあ茶ばなれしても仕方がないよねということ。天声人語の中には海外にマーケットを広げないとみたいな事が書いてあったが、まあそれはビジネスとして一つの正解かもしれないものの、足元の日本人の生活を捨て置いて、外に活路を見出そうなどもっての外と私は言いたい。

売っている人からして淹れ方を知らないような物がどうして売れようか?

「女はお茶くみ」に関連する記述をもってどうこうと書いてあるが、今時仕事の場では、ペットボトルのお茶が配られることが多い。そんな時私は断固ペットボトルのお茶を拒否することにしている。マイボトルのお茶がポカリスウェットをドンと置いて「私はこれです」ということにしている。
元々、上客以外にはわざわざ淹れてくれたとしても、会社でそれほど美味しいお茶など出してはくれなかった。京都とか堺の老舗の企業に行くと状況は少し違ったけれど・・・。

結局、あまり美味しくない女性社員が淹れてくれたお茶から、あまり美味しくないペットボトルのお茶に変わっただけ。

おそらく茶の作り手・売り手は、そんな現実を知っているはずなのに、何も対処していないのではないかと思う。志のある関係者の奮起を願いたい。



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