

一人のカリスマの力 ドン・ピエール・ペリニヨン
2013-06-27

どんな世界でも、一人のカリスマの出現によって、大きな変化を遂げる時がありますね。
近年では、スティーブ・ジョブス。彼によって、パソコンやプレ
ーヤーやスマートフォンの世界が大きく変わり、私たちの暮らしに深く影響するようになりましたね。
■ ドンペリ、ドンペリというけれど・・・
ドン・ペリニヨンといえば、言わずと知れたシャンパーニュで最も有名と言ってもいいブランド。なんだか、日本ではホストクラブのイメージが付きまとうようになっております。
ドン・ペリニヨンは、修道士でシャンパーニュを発泡ワインの銘醸地にするきっかけを作った、ドン・ピエール・ペリニヨンの名前を冠したシャンパーニュです。
彼はシャンパーニュ地方に赴任する前に、南フランスのリムーという地域の修道院にいて、そこで発泡ワインが造られているのを知ったそうです。もし彼がリムーでの暮らしを経験していなかったら、現在のようなシャンパーニュは生まれなかったかも知れないというわけ。
そんなこともあって、最近私はリムーの発泡酒をよく飲むようになりました。
■ 改革するエネルギーを持ったカリスマ
しかし、単にリムーの発泡ワインを知っていただけでは、今のシャンパーニュにはならなかったでしょう。やはり、ピエールが凄い改革精神というか、ヤル気を持った人物だったからこそ、それまで赤ワインなんかを造っていたシャンパーニュ地方を発泡ワインの聖地にまで高めることができたと思います。
一人のカリスマが歴史を変えたわけですね。
■ ボージョレのカリスマ
ボージョレ・ヌーボをこれほど有名にしたカリスマは、ジョルジ
ュ・デュブッフさんです。昔から地元では新酒祭りをやっていたのですが、それを世界で新酒が飲めるように仕掛けてヒットさせた人物です。
ドン・ピエール・ペリニヨンさんと並べて語るのは恐れ多い、というのも、ボージョレは安物だし、ワインそのものを変えたわけでもないですからね。
でもカリスマであることは確かです。