

古いワイン本の選別 「ワインを聴く」
2013-07-05

家に本が溢れている。どれを捨ててどれを置いておくか? その選別をしたいと思う。従って、ここで出てくる本はかなり古いので、悪しからずというところです。
今回は、「ワインを聴く ~テースティングの奥義を極める~」伊藤眞人著、1990年初版です。
この本の特徴を列挙します。
● 表題にあるように、テイスティングについて、非常に詳しく書かれている。詳しすぎて、また、すごくシビアすぎて、プロ向きである。
● ワインの表現というところで、図に描くことを試みている。この図を見ると、ワインを飲んで、それを表現することの難しさを感じる。他の言葉に置き換えても、図に描いてもやっぱりワインを表現することはできないんだなあと痛感する。
● 世界のワイナリーにアンケートをした結果が掲載されている。これは非常に面白い。
①ワインづくりの職人として、求める理想のワイン像というものをおもちのことと思いますが、それはどのようなワインでしょうか? に始まり、⑦番目までの質問があり、回答が日本語訳で掲載されているのだ。有名ワインの造り手からの回答がしっかり集まっているのが魅力。
以上のような感じで、特に3つめがいいから、この本は捨てないでおこう。