
古酒のギャンブル性 カテゴリー:データ分析 2017-07-18 
「古酒」という響きは魅力的である。が、ざっくりとしたイメージで、私自身は古酒にあまりいい印象を持っていなかった。そこで、WISTORYの評価データをひもといて、実際に古酒は旨かったのかどうかを整理してみた。
上のグラフがそれだ。凡例の5~10の数字は、当サイトにおける点数で、各横棒グラフの系列名が何年目に飲んだかを示している。
わざわざ十数年以上も寝かしておいて飲むからには、当サイトの点数で8点以上くらいは欲しいものだ。けれど、8点以上がつく確率は五分五分といったところということがグラフからわかる。(25年以上になるとサンプルが少なすぎるので参考値ではあるが)
ボルドー等の優秀なワインで、15年以上くらい経ってやっと頃合いの熟成具合になるものがあることは周知のとおりとはいえ、保存状態などの条件によって、またほんの数年の違いによって、悲しい状態に陥る古酒も少なくないということだろうか。
同じヴィンテージのを毎年飲み比べるなどという贅沢な飲み方ができたらいいけれど、一般人はそうもいかないし、結局は古酒はギャンブル性が強いとしか言いようが無い。
ギャンブルを楽しむと割り切るのが良さそうだ。

メジャーじゃない品種に目を向けるために・・・2 カテゴリー:データ分析 2015-12-16 
7月に同様のテーマでまとめてから5ヵ月が経った。その間、メジャーじゃない品種を意識して飲んできたので、2015年12月16日現在、当データベースにおけるセパージュ別の平均点の高いものを表にしてみた。
右側の矢印はこの間の点数のアップダウンを示している。☆印は今回初登場である。
甘口ワインを結構飲んだので、甘くてそこそこエキス分もしっかりしていると高い点数になりがちということもあり、甘口白ワインの原料ぶどうが登場している。
珍しい品種というだけで、やたら値段の高いものもあるが、ここで飲んでいるのはそれほど高いものはない。高くても2000円台までのものを飲んでいる。
つい最近も書いたが、私はバルベラに対する意識が変わった。ぶどうそれ自体が「ウマイ」ぶどうなのだなあということ。ゆえに早飲みするケースが多いけれど、やりようによっては、新世界が開けるのではないかと思う。
ただしこの間、初めて飲んだ品種でここに入っていないものもあるので、列挙しておく。
ガリオッポ Gaglioppo
サペラヴィ Saperavi
テレ・ブラン Terret Blanc
ボンビーノ・ビアンコ Bombino Bianco
ティンティリア Tintilia
マルヴァシア・ビアンカ・ディ・カンディア Malvasia Bianca di Candia

自分の舌・ワインの品質 カテゴリー:データ分析 2015-08-28 
最近、ワインを買っての「ハズレ」が減ってきたような気がする。
ちなみに、このサイトを始めてからの年ごとの平均点を集計したら、グラフのようになった。
買い方が変わったのかというと、多少は変わったかも知れない。実店舗ではなるべく試飲してから買う。ネットで買うときは、産地やぶどう品種(それもレアなもの)を絞って買う傾向が強くなっている。以前は「まとめ買い」のうたい文句を試してみようとしたこともあった。
ただ、原因は買い方だけだろうか? はたまた、自分の評価基準が緩くなったのだろうか? そんなことは無いはずなんだけどなあ・・・。
一つには、インポーターさんの選択眼(口?)がどんどん向上しているのではないか?
もう一つは、作り手の技術の向上や、設備の向上だろう。
この二つによって、日常購入できるワインの平均的な質が上がってきたのではないかと思う。

メジャーじゃない品種に目を向けるために・・・ カテゴリー:データ分析 2015-07-15 
このデータベースで本日(2015年7月15日)現在、そのワインに使われている主要な品種ごとに評価の平均を出してみた。
そして、上位になったのが上記の表である。
1銘柄しか飲んでいない品種も半分くらいあるので、たまたまココに顔を見せた品種も含まれるかも知れない。そんな事もあるので、今後はこれらの品種を意識して飲んでみたいと思っている。
ちなみに、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワール、シャルドネなどのメジャーな品種はこれらよりも少し平均ポイントが低かった。広く栽培されていて、飲む頻度も高いから、うんといいものもあれば、ハズレもある。それでも平均するとそこそこなので、やはり底力があるのだと思う。

実証 「高い」と「いい」と「うまい」は関係ない カテゴリー:データ分析 2013-07-01 
『ワインの謎解き』にあった表題の記述を、このWISTORYのワイン評価を元に検証してみました。
さすがに、高いワインの割合は、点数が高くなるにつれて多くなります。
でも、8点以上の中にも3000円未満のワインは34%もあります。
逆に、3000円以上なのに6点未満のワインもあります。
結局、高ければうまいワインに出会える確率は上がるけど、あくまで確率であって、ハズレもあるということですね。 |