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管理人コラム

日記デザイン

様変わりした景徳鎮の食器

カテゴリー:その他

2016-09-28

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またワインと関係のない話で恐縮です。今回は中華の器の話です。

実は我が家には、中華の大皿が2枚、小皿が4枚、茶器のセットが1セット、別の急須が一つ、茶杯が4個あります。
中華の大皿は阪神淡路大震災の時に欠け、接着剤で欠けたところをうめて使っていたのですが、うち1枚の接着剤の樹脂がはがれてしまいました。もう一度金継ぎとかで修理しようか、それとも新しい皿を買おうかと悩んでいました。

■ なぜ百貨店には中華の食器が売られていないのか?

これ、ずっと疑問なんですよね。日本人の料理に対する感覚は「和洋中」だと思うんだけど、食器売り場は和洋だけなんですよね。変じゃないですか? 洋食器で代用してるんだろうと母は言っていました。まあ、そうかも知れない。

以前、某●丸百貨店で、中国の茶器は無いか?と聞いたら、無いと言います。そいで、じゃあ中華の器は無いか?と聞いたら、「そんなもん買う人いませんから。」という答えが返ってきてビックリポン。

良く考えてみると、中華の食器を百貨店に売り込みに来る人がいないんでしょうね。

■ 景徳鎮を調べてみた

じゃあ・・・ということで、ネットで景徳鎮の食器を扱っていないかと調べてみたら、我が家にもある見覚えのある柄は「デッドストック」と書いてあるから、これまたビクリポン。へー、もうデッドストックになってしまったんだ~。
中国食器のデッドストックサイト

さらに、中国の検索サイト『百度(バイドゥー)』で調べてみたら、本当に現在流通している景徳鎮の食器は様変わりしていました。どちらかというと洋食器の影響を受けたと思われるデザインのものが主流になっているではありませんか。私がイメージしている中華らしい柄は、1980年代ごろの流行?だったようです。なるほど、大皿は両親が中国旅行に行った時に大事に持ち帰ったもので、小皿は私が香港で買ってきたものです。いずれも1995年以前に買ったもの。中国人の人にとって当時のような柄は「フジヤマ・ゲイシャ」みたいな外国人がイメージする中華ってことなんでしょうね。

我が家の欠けた中華皿は、がんばって金継ぎして大事に使う事にしました。


日記デザイン

I Love Pinotage.

カテゴリー:その他

2016-09-26

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何かの記事で南アフリカのピノタージュがいいよ、というのを読んだ。何の記事だったかは不明です。

それがひっかかっていて、ピノタージュのワインを少し飲んで見たら、なかなか良かったので、ピノタージュについて少し調べてみた。

英語版のウィキによると、ピノタージュという品種が生まれたのは1925年という事になっているが、実際にワインが造られたのは1941年で、商用として広く植えられるのはもっと後。

■ 酷評されてきたピノタージュ

南アフリカなので、主たる買主はイギリス人だった。そして彼らはピノタージュの事を「錆びた釘」など、悪い言葉で酷評したらしい。
言い遅れたが、ピノタージュはピノノワールとサンソーの交配によって生まれた品種だ。当時の南アフリカではサンソーの事をエルミタージュと呼んでいたため、ピノノワールの「ピノ」とエルミタージュの「タージュ」をつなげて「ピノタージュ」と命名されたようだ。
酷評のために、南アフリカでも世界的に名の通ったシラーやカベルネ・ソーヴィニヨンを積極的に栽培し、ピノタージュは脇に追いやられていたようだ。

■ どこが錆びた釘やねん?

まだ少ししか飲んでいないので、偉そうな事は言えないのだが、私が飲んだピノタージュは全然錆びてなんかいなかった。とても華やかで果実味があり、かといって軽薄でもなく、上々の出来だった。

錆びたと評される原因は、おそらく酸とタンニンが喧嘩していて、そこへ持って来て樽の使い方が下手くそな結果ではないかと思う。なるほど1940年代・50年代であれば、南アフリカにおけるワイン醸造の環境が良好でなかった可能性も高いので、そういう結果になったんじゃないかと思う。

しかし今や、良い環境で、技術的な情報も豊かになったから、ピノタージュから素晴らしいワインができても不思議はない。

■ 軽くなった料理に合う軽快さ

加えて現代の(フランス)料理は軽くなっている。そんな料理には重たいワインよりも軽快なワインの方が合う。もちろんカベルネ・ソーヴィニヨンを主体としたボルドーのしっかりとした複雑な味わいのワインは美味だ。でも日常生活の中でボルドーのグラン・ヴァンに合う食事など、普通の人はしないワケで、ましてや日本人ならピノタージュの方がフィットするんじゃないかと思う。

是非一度お試しください。


日記デザイン

とと姉ちゃんを見て思った「評価」のこと

カテゴリー:その他

2016-09-09

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NHKの朝ドラ「とと姉ちゃん」では、商品テストの影響力にかかわるところが、かなり時間をかけて描かれている。商品テストで評価が低かった企業は窮地に陥るのだから、生半可なテストや評価はしてはならない。劇中の「あなたの暮らし出版」は広告を一切とらず、テストに使う商品も自社のお金で買って行っている。

現在は、多くの雑誌社やマスコミは広告主寄りで、有料パブリシティというお金(広告費)をとって記事のように紙面を作ることすらやっている。

はっきりと数字で表せるような性能の違いですら、自動車の燃費問題で話題になったように、決まったルールに従ってテストをやっていなかった企業がボロボロと出てくるなど、本当にテスト・評価というものは多くの問題を包含している。とはいえ、自動車の燃費競争などはかなりのハイレベルな争いであって、今ドラマで描かれている粗悪品が出回っていた頃とは事情はちがうだろう。

最近で言えば、中国製などの衣料や装身具、日用品には粗悪なものが再び多くなっていて、すぐ壊れて返品することも多くなったので、再び商品テストが必要かも知れない。

さてワインである。

ワインを点数で表現するのも、賛否がある。実際、某有名な批評家や権威あるレポートがつける点数で、一躍表舞台に躍り出る銘柄も少なくない。一方、思いのほか評価が低くて縮小する銘柄もある。

点数のつけ方も、いろんな方法が考えられる。沢山の角度、例えば、香り・濃度の適当さ・味わい・個性などなどを個々に評価して合計点を出すという方法もあるだろうし、ざっくりと5点満点くらいでマークする方法もあるだろう。しかし、ワインは嗜好性が強いし、飲まれるシチュエーションによっても感じ方が違うなど、非常に評価しにくい性質のものだ。

近年の日本のワイン市場には、安くて美味しいワインがかなり増えてきた。とはいえ、いまだに「よくこんなワイン売るよね!」と言いたくなるような粗悪?なワインも売っているし、「このレベルでこの値段はボッタクリ」という銘柄もあると私は思っている。粗悪な・・・というのは、明らかに味のバランスがバラバラだったり、あまりに水っぽくてシャバシャバだったりというシロモノである。そういうものは、朝ドラじゃないけれど、悪い評価になっても仕方がないし、良いものをつくる努力をして欲しい。

一方、あるレベル以上のものは、嗜好と飲まれる条件(温度なども含む)によって感じ方・評価に多少のバラツキが出て当然。ただ、ワインはこれ程多種があるのだから、感じたことを記録しておくための手段の一つとして、点をつけることをお許し願いたいと思う。


日記デザイン

香りを表す言葉

カテゴリー:その他

2016-05-26

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アロマとかブケとか、その辺のワインに関係する香りを表す言葉を正確に使えない。難し過ぎる。日本語は「香り/薫り」とか「匂い」という言葉があり、この二つはどちらかというと好感を持って使われ、「臭い」は不快な場合に使われる。さて香りにまつわる外国語はどう使い分けたらいいのだろう?

■ nez (フランス語での発音は ネ である)
この言葉は、日本のソムリエさんたちはほとんど使わないように感じる。ワインといえばアロマとブケですものね。
Le Goût des cépagesという本の中でしばしば登場する。鼻とか嗅覚という意味もあるが、ワインの香味(アロマとブケ)をさし、ワインを嗅ぎ分ける人の事もnezというようだ。
広義でのニオイを指す単語のようである。

■ arôme
日本語に訳すと芳香という言葉が当たっている。一般的には好ましい香りがアロマである。

ワインの世界では、ぶどうそのものに由来する香り(第一アロマ)と発酵段階で生まれる香り(第二アロマ)をアロマといい、樽内や瓶内で熟成して生まれる香り(第三アロマ)をブケという……というのが一般的なようだ。しかし、ブケの部分も第三アロマと書いたように、一般的に言うアロマ(好ましい香り)のひとつである。。
ちなみに、『ロワイヤル仏和辞典』には第一アロマ=アロマで、第二・第三アロマ=ブケという書き方になっていて、どっちが正しいのか? どなたか事情を知っている方がいらっしゃれば教えてください。

■ bouquet
アロマのところで書いた通り。ワインの世界で用いられる特殊な専門用語である。

■ flavor
ところがちょっと待った!! 科学的にはフレーバーとパフュームいう対比が存在する。『香料化学入門』(培風館)という本の中では、口から入って鼻腔で感じられる香りをフレーバー、吸気とともに鼻腔に入って感じる香水・化粧品などの香りをパフュームと分類している。

■ parfume
フレーバーのところで書いた通り。しかし、Le Goût des cépagesという本の中にはparfumeも登場する。化粧品じゃないのに…。辞書では芳香・香水という日本語があてられているので、アロマと同様に好感の持てる香りのニュアンスで使われているようだ。

◇ ワインと香り
ワインを楽しむ時には、まず口に含む前に鼻から香りを吸い込んで香りを楽しむので、これはどちらかというとパフューム的だ。その後ワインを口に含んで口の中でころがすと口から鼻腔に香りが上がってきて再度香りを感じる(フレーバー)。
私が常々感じるのは、最初に鼻から吸って感じる香りと、口から鼻腔に抜ける香りの印象が異なるということである。
外来語をあいまいに使っても間違っていたら意味が無いので、私はしばしば「最初鼻に感じる香りは云々」と書くことが多い。その中にはアロマもあればブケもあるという事になる。
ちなみに『香料化学入門』によれば、フレーバーはパフュームよりも敏感に感じる、つまり、ほんの少ししか溶け込んでいなくてもフレーバーなら人間は感じられるとのことなので、口に含むと香りの印象が変わるのは、単に舌で感じる味があるためだけでなく、嗅いだだけでは感じなかった香りが口に含むと感じられるようになるのかも知れない。


日記デザイン

シュナン・ブランを飲む

カテゴリー:その他

2016-05-06

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恒例のゴールデンウイークに催される「阪神大ワイン祭」で、今回の私のテーマは「シュナン・ブラン」と「バルベラ」だった。

まず、いつもの分厚いリストをめくりながら目的のワインに印を付けたわけだが、800種類以上もあるというのに、2種類のセパージュのワインの少ないこと。あまり少ないので、あとで辛口のリースリングもプラスした。それでも少ない。

そして、試飲してみると、コレというものが殆んどなかった。

まずは、あのちょびっとの試飲では十分に分からないので、どうしても濃い目のものしか合格にならなかったような気がする。ライトなものでもそれなりの量を口に含めば違っていたかも知れない。私はまだ、あのちょびっとの量で利き分けられる域に到達していないようだ。

結局買ったのは、南アフリカのシュナン・ブラン1種類と、元のテーマから外れた日本産のデラウエアで造った白ワイン1種類になってしまった。

過去にも何種類かのシュナン・ブランを飲んできたが玉石混交。シュナン・ブラン独特の香りと味をどう表現したらいいんだろうとネットであれこれ検索したら「松脂のような・・・」という表現で言い表されている。確かに、シャルドネともソーヴィニヨン・ブランとも違う独特のクセがシュナン・ブランの魅力だと再認識した。

辻調グループCompitumのサイトに「セパージュを飲む」というコラムがある。
http://compitum.net/col_rec/index.html
その中のシュナン・ブランの記事では、南アフリカのシュナン・ブランは他の品種とミックスしている場合が多いので本来の味は楽しめないという風に書いてあったが、今回飲んだBoschendal Rachelsfontein Chenin Blancは100%シュナン・ブランで、ストレートにその個性が出ている。
価格も1500円以下とリーズナブル。


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シュナン・ブランを飲む


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鹿児島の焼酎ロックは分量たっぷり


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香港では爆買いブームが去ったらしい


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泡偏重から変わった?今年のクリスマス



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