日本国旗 英国国旗  ようこそゲストさん! ログイン

WISTORY

WISTORYはワインを愛する人々のための便利ツールです。

WISTORY 管理人日記/ドキュメンタリー映画 「モンドヴィーノ」

管理人コラム

日記デザイン

ドキュメンタリー映画 「モンドヴィーノ」

2014-11-20

写真


2004年というから10年も前の映画ですが、フランスでは大ヒットしたようです。10年前からワインは飲んでいましたが、何となく飲んでいただけなので、こんな映画があったことを知りませんでした。

当時のワイン・ビジネスについて、いろいろな角度からインタビューを中心に構成されたドキュメンタリーです。10年前ですが、ここで語られているようなことは今も言えることです。

■ミシェル・ロラン、ロバート・パーカー、モンダヴィ

この3人は、現代的なワイン・ビジネスの先導者として登場します。ロランはコンサルタント、パーカーは批評家、モンダヴィはメーカーです。

彼らにはそれぞれ言い分があるのですが、彼らのやり方に対して反感を持つ造り手たちもいます。

パーカーの言い分は、自分は消費者視点でワインを評価しているのだということです。彼曰く、それまでの批評家は造り手側と結託しているから公正ではないというのです。なるほど!

そしてロランの言い分は、パーカーが示してくれる消費者好み?のワインを造れば、それをパーカーが評価してくれて売れるようになったり高く売ることができるようになるので有難いと。そして自分はそんなワインを造るためのアドバイスをしているのだと。

ロランの指導を受けているシャトーや農家は、言われるままに従っているだけだと言っていました。

モンダヴィの言い分は、フランスのグラン・ヴァンに匹敵するカリフォルニア・ワインが造りたかったのだ。それが始まりでロランの指導も受けたし、欧州の造り手とのコラボレーションを積極的に進めているのだと。


■テロワールかブランドか?

「ワインは死んだ」と嘆く地場の造り手。殺したのは上記の3人のようなやり方だと彼らは言います。あれは拝金主義だと。

ワインというのは元来テロワールを引き出すべきものであって、小手先で化粧をして消費者好みの味や色を造るものではないと彼らは主張します。アメリカにはテロワールがないからブランドに走るのだと。なるほど。
化粧というところで、いや化粧どころか整形だとまで言う人もいました。


■私はテロワールを支持したい!

飲み手が何を求めるかにもよるのですが、ただそこそこ美味しいワインが飲めたらいいという場合と、ものすごくふくよかでアロマが豊かで味わい深いワインが飲みたいという場合と、今までに飲んだことのないような個性のあるワインとの出会いを楽しみたいという場合では、何を尊重するかが変わってきますよね。

パーカーさんは、ものすごくふくよかでアロマが豊かで味わい深いワインの系統を良しとしているのかな? 樽が効いているのが好きそうだし、濃厚なのが好きそうだし…。

私は3番目の個性派好みです。それがイコール、テロワールなのかどうかはわかりませんが、金太郎飴みたいのはもういいかなって感じ。でも現実には金太郎飴にぶつかることが多いですね。


まだこの映画をご覧になっていない方は、是非DVDをレンタルしてみてください!!




利用規約 ご利用のガイドライン プライバシーポリシー

Copyright(C) WISTORY