

自分の舌・ワインの品質(その4)
2021-03-04

前回同様の集計をしたのが2019年の4月だったから、約2年ぶりの分析である。
前回も書いたように、2016年までは順調に向上していて、それ以後は微増減となっている。造り手側では各種の技術や装置などがどんどん導入され、コンサルの指導の下で、消費者(もしくは批評家)に受けるワイン造りのノウハウが拡大したのだろう。
また、インポーターさんのチョイスも向上した結果、ここの10点満点のうち8点、すなわち十分に美味しくてバランスのいいワインに遭遇する確率が高くなったことがうかがえる。
ここからもう一段上に行くには、何らかの個性というか、優等生にプラスアルファした何かを持つワインが増える必要があると私は思う。既に2016年以降5年も経っているのだから、そろそろ新時代の価値観が誕生することを期待せずにはいられない。