Château de Parnayの変わったぶどう栽培
2014-07-25
例によって、Terre de Vignesから仕入れた話です。
ロワール地方のソミュール・シャンピニーのところを読んでいます。(ソミュール・シャンピニーって日本ではあまり売られていませんね)
さて、シャトー・パルネではぶどう園に低い石造りの塀が沢山設置されているそうです。
http://www.chateaudeparnay.fr/
時は19世紀のフィロキセラ禍のあと、ソミュール周辺でもぶどうの木の植え替えやら何やら、大規模なテコ入れがされました。パルネのオーナーは、自然なワイン造りの信奉者だったといいます。絶対に加糖はしないと・・・。
そして導入されたのが、このフランス語でmuretという塀の導入です。文章だけ読んでいるときは、所詮ぶどう園の周りの塀だろうと思っていたのですが、写真を見てびっくり。こんなに狭い間隔で沢山の塀が立っています。
つまり、塀が反射する熱と蓄える熱を利用するというソーラー・エネルギーの利用ですね。
別の写真では、塀の北側にぶどうの幹が土から出ていて、塀にあいた穴をくぐって南側にぶどうの木が育っていました。
根は涼しく、枝や房は暖かくというためにそうするとか。
こうやって造られたワインを飲んでみたいけど(もしかしたら飲んだことがある?)、やっぱり現地へ行ったほうが良さそうですね。