
椀子ワイナリー カテゴリー:造り手・ワイナリー 2025-10-06 
十数年前に塩尻でワイナリー巡りをしたことがあります。その時は自分で車を運転していたので試飲はクチュクチュペでした。3場ほどまわって、どこも老舗でいかにも日本のワイナリーって感じでした。
今回、シャトーメルシャン椀子(マリコ)ワイナリーで、たっぷり学び、飲んでみました。とても充実した見学と体験でしたね。ここで造られているのはヨーロッパ品種が中心で、しかも味わいもあまり日本らしくない。
ここ十年ほどで日本のワインも変わったんだなあと思いました。

プロモーション上手なヴーヴクリコ カテゴリー:造り手・ワイナリー 2016-06-23 
何気なく通過したデパートのワイン売り場でものすごくインパクトのあるディスプレイが目に入ってきた。今年のヴーヴクリコの限定ギフトボックスが面白い。
矢印形の黄色い缶に世界中の都市名が表示され、全部で29種類あるらしい。おまけに、ランスからその都市までの距離も表示されている。ちなみに日本の都市はTOKYOとKYOTOの2都市。中国はHONGKONGとSHANGHAIの2都市、アメリカは7都市だったりするのだが、この数はきっと同ブランドの輸出先としてのパワーを示しているのだろう。
ともかくヴーヴクリコにしても、その他のいくつかのシャンパーニュのビッグブランドにしても、プロモーション巧者だ。ただでさえ限定パッケージに弱い私は、いつもそそられるのだが、買ったことは無い。
今年のデザインは、どちらかとういうとアメリカン・ポップ・インテリアにもすんなり馴染むところが注目ポイントかも知れない。シャンパーニュというどちらかといえばツンとすました商品を、ポップでカジュアルにしてしまったのだから。
世の中全体のファッションがカジュアル化しているのだから、その時流に乗るのは正解だと思う。

ドキュメンタリー映画 「モンドヴィーノ」 カテゴリー:造り手・ワイナリー 2014-11-20 
2004年というから10年も前の映画ですが、フランスでは大ヒットしたようです。10年前からワインは飲んでいましたが、何となく飲んでいただけなので、こんな映画があったことを知りませんでした。
当時のワイン・ビジネスについて、いろいろな角度からインタビューを中心に構成されたドキュメンタリーです。10年前ですが、ここで語られているようなことは今も言えることです。
■ミシェル・ロラン、ロバート・パーカー、モンダヴィ
この3人は、現代的なワイン・ビジネスの先導者として登場します。ロランはコンサルタント、パーカーは批評家、モンダヴィはメーカーです。
彼らにはそれぞれ言い分があるのですが、彼らのやり方に対して反感を持つ造り手たちもいます。
パーカーの言い分は、自分は消費者視点でワインを評価しているのだということです。彼曰く、それまでの批評家は造り手側と結託しているから公正ではないというのです。なるほど!
そしてロランの言い分は、パーカーが示してくれる消費者好み?のワインを造れば、それをパーカーが評価してくれて売れるようになったり高く売ることができるようになるので有難いと。そして自分はそんなワインを造るためのアドバイスをしているのだと。
ロランの指導を受けているシャトーや農家は、言われるままに従っているだけだと言っていました。
モンダヴィの言い分は、フランスのグラン・ヴァンに匹敵するカリフォルニア・ワインが造りたかったのだ。それが始まりでロランの指導も受けたし、欧州の造り手とのコラボレーションを積極的に進めているのだと。
■テロワールかブランドか?
「ワインは死んだ」と嘆く地場の造り手。殺したのは上記の3人のようなやり方だと彼らは言います。あれは拝金主義だと。
ワインというのは元来テロワールを引き出すべきものであって、小手先で化粧をして消費者好みの味や色を造るものではないと彼らは主張します。アメリカにはテロワールがないからブランドに走るのだと。なるほど。
化粧というところで、いや化粧どころか整形だとまで言う人もいました。
■私はテロワールを支持したい!
飲み手が何を求めるかにもよるのですが、ただそこそこ美味しいワインが飲めたらいいという場合と、ものすごくふくよかでアロマが豊かで味わい深いワインが飲みたいという場合と、今までに飲んだことのないような個性のあるワインとの出会いを楽しみたいという場合では、何を尊重するかが変わってきますよね。
パーカーさんは、ものすごくふくよかでアロマが豊かで味わい深いワインの系統を良しとしているのかな? 樽が効いているのが好きそうだし、濃厚なのが好きそうだし…。
私は3番目の個性派好みです。それがイコール、テロワールなのかどうかはわかりませんが、金太郎飴みたいのはもういいかなって感じ。でも現実には金太郎飴にぶつかることが多いですね。
まだこの映画をご覧になっていない方は、是非DVDをレンタルしてみてください!!

Château de Parnayの変わったぶどう栽培 カテゴリー:造り手・ワイナリー 2014-07-25 
例によって、Terre de Vignesから仕入れた話です。
ロワール地方のソミュール・シャンピニーのところを読んでいます。(ソミュール・シャンピニーって日本ではあまり売られていませんね)
さて、シャトー・パルネではぶどう園に低い石造りの塀が沢山設置されているそうです。
http://www.chateaudeparnay.fr/
時は19世紀のフィロキセラ禍のあと、ソミュール周辺でもぶどうの木の植え替えやら何やら、大規模なテコ入れがされました。パルネのオーナーは、自然なワイン造りの信奉者だったといいます。絶対に加糖はしないと・・・。
そして導入されたのが、このフランス語でmuretという塀の導入です。文章だけ読んでいるときは、所詮ぶどう園の周りの塀だろうと思っていたのですが、写真を見てびっくり。こんなに狭い間隔で沢山の塀が立っています。
つまり、塀が反射する熱と蓄える熱を利用するというソーラー・エネルギーの利用ですね。
別の写真では、塀の北側にぶどうの幹が土から出ていて、塀にあいた穴をくぐって南側にぶどうの木が育っていました。
根は涼しく、枝や房は暖かくというためにそうするとか。
こうやって造られたワインを飲んでみたいけど(もしかしたら飲んだことがある?)、やっぱり現地へ行ったほうが良さそうですね。

ぶどうの実の赤ちゃん カテゴリー:造り手・ワイナリー 2012-06-06 
長野県塩尻市宗賀桔梗ヶ原あたりへ行ってきました。
写真は、イヅツワインさんの駐車場のところにディスプレイ的に
つくってあったぶどうの状況です。(6月4日撮影) |
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2016-06-23 プロモーション上手なヴーヴクリコ
2014-11-20 ドキュメンタリー映画 「モンドヴィーノ」
2014-07-25 Château de Parnayの変わったぶどう栽培
2012-06-06 ぶどうの実の赤ちゃん
2011-12-12 メルシャンが「甲州」を英国へ輸出・・・興味深いニュースです
2011-10-19 日本のワインは日本の縮図かも知れない
2011-09-19 丹波ワインのワイナリーへ行ってきました
2011-09-11 観光と言う名の甘い蜜 KOBEワイン
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