
書籍「英国一家日本を食べる」 CATEGORY:本・テレビ 2014-04-26 
仕事で必要な本を買いに久しぶり(?)に本屋に行った。
結局、仕事の本は見つからずに買ったのがこの本。
英国のトラベルジャーナリストであるマイケル・ブースが家族4人で日本を訪問して食べ歩く本だ。
そりゃあ英国人が日本に来たらワンダーランドだろう。彼は事前に行くべき店をチェックしていたし、それなりの基礎知識も持って効率的にリサーチするとともに、家族と行ったことで、単にジャーナリストとして取材するよりも豊かな日本の情報に遭遇している。
東京→札幌→京都→大阪→福岡→那覇→東京という順で3カ月の旅行である。
中には明らかに間違った認識もあって、それに対する注釈がないことのみ残念だが、そのことを除くと楽しく読める本だった。
歌舞伎町といった猥雑?な場所から、ラーメン、超食通しか行かない店まで幅広く網羅している。
どうも彼は日本のだし汁文化が気にいったようだ。ラーメンのスープやうどんのだしに関する記述に強い感嘆がうかがえた。
家族全員が日本をとても気に入って帰国した模様。
日本人が日本料理や日本酒からはなれていっている現実なども、十分に描かれている。

古いワイン本の選別 「ブルゴーニュ ~ブルゴーニュワインの決定版ガイド~」 CATEGORY:本・テレビ 2013-09-02 
「ブルゴーニュ ~ブルゴーニュワインの決定版ガイド~」
ロバート・M・パーカーJr.著 1992年発行
ボルドーと同様。

古いワイン本の選別11 「ボルドー 1961年以降生産されたワインの決定版ガイド」 CATEGORY:本・テレビ 2013-09-01 
「ボルドー 1961年以降生産されたワインの決定版ガイド」ロバート・M・パーカーJr.著 1993年発行
何と当時5000円もした枕のような本である。
非常に詳しく、収穫年ごとの評価も詳しい。
パーカーさんについては賛否あるところだけど、ここまでしっかり書かれていたら、普通の人は圧倒される。
だが、本当にこんなに沢山ティスティングできるものだろうか? 人間業とは思えない。そこがひっかかるところ。
本来ならば、毎年これを購入するのがプロかも知れないが、そこはそれ私はアマ(海女ではない)ので、この年にしか購入しなかったんだ。
私にとっては一種、歴史的価値があるので、置いておこう。

古いワイン本の選別10 「ワインの話」 CATEGORY:本・テレビ 2013-08-12 
「ワインの話」 湯目英郎著 1984年発行(新潮選書)
著者はサントリーの社員さんである。
私はこの本の内容を本当にぜんぜん覚えていなかった。なぜだろう?
今読むとなかなか面白いのだけれど、おそらく1984年当時は読んでも面白いと思わなかったのではないかと思う。
話は「ワインの起源」から始まる。そして、物語の中に登場するワインの話なども登場する。著者は東大農学部出身だから、発酵等、ワインができるまでの科学にも目を向けていて、そのような記述もたびたび出てくるものの、体系的にこの本にまとめたという感じではない。
日本人がワインというものを理解しようとするときに知る様々なことが書き連ねられているという感じ。
著者や編集者には失礼かも知れないが、もう一つ整理されていなくて、読みづらい本であることは確かだ。ただ、しっかり読めば宝物が隠れているかも知れない。
取り置くか捨てるか、もう一度しっかり読んでから決めようと思う。

古いワイン本の選別9 「オズ・クラークのポケット・ワインブック」 CATEGORY:本・テレビ 2013-08-09 
「オズ・クラークのポケット・ワインブック」
監修:上野善久、訳:香川由利子・桑原 透、1999年版
この日本語版の訳本は、今は発行されていない。
しかし、本国では毎年リリースされている模様。
■ ワインの辞書として有用な一冊
ポケットワインブックといえば、パーカー等のワイン銘柄の点数がついているものを想像するが、1999年時点でこの本はそういう仕様ではない。
アルファベット順で、あらゆるワインに関連する用語や産地、有名な銘柄などの説明が掲載されている。
網羅されている産出国も幅広く、とても簡潔かつその時代の最新情報にも触れられていて、とても参考になる。
■ 写真や図が少ないのが難
残念ながら、写真も図もきわめて少ない。まったくもって、辞書である。けど、検索性はいいし、そんじょそこらのウェブに掲載されている内容よりも信頼がおけそうだ。
今や訳本が出ていないのは、やはりクラークさんが日本では有名じゃないからだろう。
■ 結構辛辣な書き口
ある一節を引用してみよう。
「シャブリ シャブリはパリとディジョンの中間に位置する、ブルゴーニュ地方最北のワイン生産地だ。シャルドネの成熟には困難を伴う。それにここにはうんざりするような霜の記録がある。というわけで値段には変動がある。シャブリの抱えているもう一つの問題は、辛口から中口まで、白から白とは言えないものまで、手に入るブドウはなんでも使った安価なワインの代名詞になってしまったことだ。本物のシャブリは、常に白の辛口だ。それでいて、軽く控えめな果実味を含んでいて、芳しい風味のワインになる。(後略)」
他の産地の記述でも「有名な名前の多くはもはや最高品質を保証するものではない。」などと書かれている。
そんなわけで、一応この本は取り置くことにする。
できたら最新の英語版も欲しいところだ。 |