
世界のワイン生産量から CATEGORY:データ分析 2012-08-29 
ちょっと古いデータで申し訳ないが、2010年の世界のワイン生産量は2億6千万ヘクトリットルだったそうだ。(出典:
Organisation internationale de la vigne et du vin)
近年で最も生産量が多かったのは2004年で、その後は減少傾向にある。
国別のシェアはグラフの通りだが、別のデータでは、実は中国のワイン生産量がすごい勢いで伸びていて、2010年はアルゼンチンよりも多かったかも知れないらしい。一方、フランスやイタリアの生産量は長期的に見ると減少傾向である。(出典:L'Union européenne)
■ ワインもグローバル経済の波に飲み込まれるのか?
依然として、ワインの本家?であるヨーロッパの、フランス、イタリア、スペインというトップ3を足すと、世界の生産量の47%
を占めるが、1980年代くらいから「新世界ワイン」と呼ばれる南米や南アフリカなどのワイン生産が伸びた。そして中国である。
あらゆるものの生産が、新興国へとシフトする現在、ワインもお前もか・・という状況である。
この状況がさらに進むとどうなるのか? おそらく、中国で力を持ったワインメーカーや、単に資金力を蓄えた企業が、ヨーロッ
パのシャトーを買いあさるというような現象が起こるだろう。
また、とくに価格の安いテーブルワインは新世界ワインにとって代わられ、さらにヨーロッパのワイン生産量が減少するだろう。
■ 職人技の世界は生き残れるのか?
今までにも各種の産業分野で、伝統的な職人技の世界が近代的な技術とビジネスモデルの影響を受けて、縮小してきた。
例えば、時計、カメラ、自動車などの機械物だ。もちろん、スイスのプレミアム時計や、ライカのカメラ、フェラーリなどは、憧れのブランドとして今も残るが、数的には絶滅危惧種の部類といってもあながち間違ってはいないだろう。
現在のワインは、もちろん有名になり過ぎて大金持ちしか飲めなくなった一部のブランドもあるけれど、まだ良心的な職人技で造られたワインがそれほどたいまいを叩かなくても飲める状況にある。
しかし、他の分野の先例から類推すると、そうした良心的な職人技が生き残るのは難しいということになりそうだ。

ワインは海の恵み? CATEGORY:ワインの成り立ち 2012-08-14 
私は現在Terre de Vignesという本を読んでいます。といってもフランス語を習ったことがないのに辞書を引き引き読んでいるのでなかなか進みません。
有名なコルトンの丘のところを読みかけているのですが、ちょっとワインに詳しい人ならご存知のように、ブルゴーニュ地方は1億6千万年前のジュラ紀の地層の上にあります。
そして、ジュラ紀のころ、このコルトンの丘のあたりは海で、海洋生物の化石がしばしば発見されるとのこと。また、コルトンの丘にある鉄分を含んだ魚卵石という丸い石は、海水に溶けている二酸化炭素とカルシウムが結びついて固まり、波に転がされて丸く成長して直径1~5ミリメートルになったものだそうです。
(ああ、まだ何故鉄分を含んでいるのかまで読み込めていません)
詳しいことを書くと非常に長くなるので省略しますが、こうした昔海だったところに堆積された物質が今もぶどうの根っこから吸い上げられて、香しい香りの元になっているとのことですので、ワインというのは海の恵みということになりますね。
*写真はFiickrより、アンモナイトの化石です。作者はOliBac
です。

WISTORYユーザーの地域分布 CATEGORY:データ分析 2012-08-07 
ご覧のように、最も多いのは東京都。東京都は人口的には日本の
約1割を占めるわけですから、それと比べても多いということが
わかります。
他も、大阪府、神奈川県など、ワインが都市型の飲み物であるこ
とが顕著ですね。

ワインを冷やす道具 VACUVINラピッドアイス CATEGORY:ワイン周辺ツール 2012-07-30 
家庭でワインを適温に冷やす難しさについてはこの前書いた。
この問題を解決してくれそうな道具を見つけたので早速買ってみた。
■ VACUVINラピッドアイスの概要
アイスノンをワイン用に作ったものと思えばいい。ブルゴーニュタイプの瓶にぴったりのサイズに作ってある。
これを冷凍庫で凍らせておいて、冷やしたいワインにかぶせればいいという代物。
別にシャンパーニュ用のがある。
■ 本当に急いでいるときには向かない
早速使ってみた。ワイン用の冷蔵庫に保管していた白ワインにかぶせる。初期の温度は16℃くらいだった。
10分後、温度を測ったら15℃。これじゃあまだぬるい。
20分後、14℃くらい。ちなみに室温は26℃。
この時点で、ラピッドアイスはかなり柔らかくなっている。
ふと思い出したのがゆで卵。卵を煮抜きにするには、沸騰した湯で9分はかかる。人間がお風呂に入った時のことを考えても、手首など細いところは卵と同じくらいの時間で芯まで温かくなるが胴まわりとなると、もっと時間がかかる。
つまり、温度が伝わるには相当の時間がかかるということだ。増して分厚いガラス瓶で保護されたワインが冷えるにはかなり時間がかかるということだ。
まだ理想的な使い方を試せていないが、この道具、少なくとも急いで冷やすには向いていない。

ぶどう棚 CATEGORY:その他 2012-07-13 
近所の家の玄関先につくられた、ぶどう棚です。緑のカーテンと
かが流行っていますが、ご近所ではぶどうが結構ブームのよう
で、よく見かけます。 |