
日経新聞「グラスワインが引っ張る 第7次ワインブーム」 CATEGORY:レストラン/ワインバー 2012-07-10
グラスワインといっても、「グラスワインのセット」である。
2012年6月28日付けの日経の記事。
先日の上高地帝国ホテルにもあった。
当サイトも難しいワイン選びの一助となればという思いもあって作ったのだが、グラスワインのセットというのも、同様の部分にきっかけがある。
記事の中では、もちろん帝国ホテルも紹介されていて、他にイタリアンの「ラッセ」、ドイツ料理の「ツム・アインホルン」が紹介されている。
まあ、おまかせランチ的で安易ではあるが、少しでもいい状態でいいワインを飲む人が増えるのには良いことだと思う。
くれぐれもこのブームを悪用する店が増えないことを願う。

白ワインの温度 CATEGORY:その他 2012-06-22 
私なんぞが日常飲む安い白ワインは、特にこの季節、よーく冷やして飲みたいものです。ちなみに以前ココに書いたように、温度計を購入したので、ワインの温度を測ってみたりしながら、実は
悩んでしまったのです。
■ 一般的な環境だと十分冷やせないことに気づいた
例えば仕事から帰って、おもむろにワインセラーを覗き、今日はどれにするかな、と考えてチョイスし、そのまま開栓してグラスに注ぐと、先日とても暑かった日には20℃台の温度を示してい
ました。
冷やさなきゃと、ワインクーラーにありったけの氷を入れて水を注ぎ、そこにボトルをつっこんでから、15分後くらいに再度グラスに注いでみても、温度は15℃台。もっと冷やしたいなあと
思いつつも、面倒だからその温度で妥協。
「ワインを急いで冷やす方法」には、
①濡れた新聞紙にボトルごと包んで冷凍庫に入れる。
②たっぷりの氷の入ったワインクーラーで冷やす。
③グラスに注いでそのまま氷水に漬ける。
などがあるらしいですが、①は冷凍庫のスペースが空いていないとだめだし、②は氷がたっぷりないとだめだし、③も何杯も飲む時には向かないですね。
急冷用のスペースのある冷蔵庫を持っていたら解決する問題なのかな? とくに、泡の場合は前もって氷を沢山用意しておくなど準備をする他ないですね。
■ 冷蔵庫のドアポケット温度で美味しい白がベストか?
前の日に飲み残した白ワインを冷蔵庫のドアポケットに入れておいたとします。それをグラスに注いで温度を測ってみたら、やはり暑い日だったのですが、15℃台でした。うちの冷蔵庫、やや
温度高め? しかし、庫内温度はもう少し低いし、食品の保存上も問題はおきていません。
夕食の支度などで開け閉めした後のドアポケットの温度は、かなり高いということ。11℃か12℃くらいで飲みたいけど、その
ためにはさらに冷やさねばならないということです。
それでよくよく考えたんですが、好都合なのは、冷蔵庫のドアポ
ケットで前の日から冷やしておいて美味しい白ワインなんじゃな
いかという結論に達しました。非常にモノグサな発想ですけど、
現実問題、おうちで飲むワインなら、そーゆーことじゃないでし
ょうか?

現代ビジネスとしてのワイン CATEGORY:ワインの成り立ち 2012-06-14 
伝統的で定評のあるプレミアムワインを楽しむ・・・それもいいだろう。
愚直な生産者が造るかくれた名品を探す・・・それもワインの楽しみである。
しかし、ワインも今を生きるビジネスであり、日々進歩している。最近遭遇したbree(写真)やoneglassは、現代ビジネスとしてのワインの方向性を示す面白い例だと感じた。
■ bree
印象に残る斬新なボトルデザイン。これなら一度見たら忘れない。ワインは沢山の銘柄があって、ラベルもそれぞれバラバラ、名前も難しかったり似ていたりして、とてもじゃないけど覚えられないというのが欠点だ。この欠点?をbreeは見事に解決している。
今までもそのことに気づいていろいろな工夫が試みられてきたことは認めよう。例えば牛のフィギュアがぶら下がったTorresなんかもその一つだろう。
でも、breeは実にスマートで今っぽいデザインだ。ボトルデザインで賞までとったというのも納得できる。
国籍にこだわらず、一定のクオリティで買いやすい値段のワインを流通させる。breeには白・赤・ロゼがあって、うち白と赤はフランス産のワインであり、ロゼはドイツである。同じブランドなのに産地が違う。これも実に今様なビジネス展開だと思う。
以前、ランズエンドというアパレルの通販で同じシリーズのタンクトップとカーディガンを買ったら、生産地が確かインドネシアと中国だったかな?ともかく同じ色だしアンサンブルなのに生産地は違っていた。品質管理さえきっちりしていれば、安いところで造って手頃な値段で提供できる方法を採用するという考え方だ。
日本のコンビニなどで流通している500円クラスのワインは、とりあえず値段ありきで、バルクものをブレンドしたりしているが、ボトルやラベルにオシャレ感のみじんも無い。そのへんがまだまだだなあと思う。
初心者にも飲みやすい味。まだ白とロゼしか飲んでいないのだが、breeはワイン初心者でも飲みやすいものを目指していると思う。そして食中酒として食事が進むワインとすることにもきっとこだわっているだろう。だから、決してワイン通の人からすれば美味しいワインではないが、日常的な食事と合わせてスルスルと飲むのには丁度いいようにできている。
■ oneglass
100mlの紙容器入りワインである。クオリティとしてはイタリアのIGTだったりするので、そう悪いものではない。750mlに換算すると2000円台になるので、安いワインではない。
しかし、フルボトルを開けても飲めない一人暮らしの人や、めったに出ないけど一応ワインを品揃えしておいて、いい状態で出してあげたいと思うカフェなどでは重宝な存在になるだろう。
今まであたりまえだったガラスの750mlボトルから脱することで新たな広がりが出てくる。大容量ブリックパックは日本のパック酒と同じで、安かろう悪かろう、でも買いやすいし容器の後処理が簡単という存在でしかなかったが、小容量の紙パックにはもっと違う可能性を感じた。
そんなこんなで、これからも新しいコンセプトのワインが提案されるのを楽しみにしたい。

ぶどうの実の赤ちゃん CATEGORY:造り手・ワイナリー 2012-06-06 
長野県塩尻市宗賀桔梗ヶ原あたりへ行ってきました。
写真は、イヅツワインさんの駐車場のところにディスプレイ的に
つくってあったぶどうの状況です。(6月4日撮影)

ハウスワインが1万円以上という上高地帝国ホテル CATEGORY:レストラン/ワインバー 2012-06-06 
上高地へ行ってきました。新緑が美しい季節です。せっかくだから、上高地帝国ホテルで1泊。
当日朝10時に到着したのに、夕食の予約はメインダイニングだと19時50分だったかな? それしかとれないと言われて、そんなのお腹すいて我慢できそうにないので、カジュアルレストランの方で夕食ということになりました。
■ ワインはグラスワイン3種類のセットを注文
お料理は前菜とメイン1品を注文。それとワインどうしようかとメニューを見て悩みました。流石は帝国ホテル。ワインの種類は多くはないけど、そこそこ良い品揃えです。けど悩んですえに、シャンパーニュ、白、赤がセットになったグラスワインのセットのいい方のやつを頼みました。
シャンパーニュは何だったかな?忘れました。白と赤はこのホテルのハウスワインで、白はムルソー、赤はアロスコルトンでした。
ムルソーの方はとてもボディがしっかりしていて、飲みごたえ有りという感じ、赤の方は白に比べてやや軽く感じてしまいましたが、ブルゴーニュらしいほわっとしたバランスのいいものでした。
■ 白の方をお土産に買って帰ろう!
と思ったのはいいのですが、スーベニールショップでお値段を見てびっくり。忘れるから写真に撮ったのですが、値段が写ってなかった。確か1本が11700円とかだったと思う。ハウスワインが1万円以上か。そりゃあ美味しいわなあ・・・。みたいな感じ。
■ 一流ホテルならこれくらいの気概を持って欲しい
などと、後付けで思った次第です。昨今は何でも価格破壊。レストランも初めから安い品揃えしかしないようなご時世です。言い換えると勝負しない、最初から腰が引けてる。
その点、ハウスワインをこのレベルで設定するというのは、大したもんだと思うんですよね。
休みをとって、わざわざ遠い山奥まで出かけているわけで、しかも1泊しようというのですから、中途半端ななんちゃって贅沢ではなくて、徹底しようよ! という感じです。
ちなみに、最近では一流どころのホテルでもお部屋のアメニティを合理化しちゃてちるところが増えていますが、ここは昔ながらのフルコースでございました。 |