
糖度計を買ってみた カテゴリー:ワインの科学 2017-03-21 
甘いの酸っぱいの言っても、人間の舌なんていい加減なもの。ということで、糖度計を買ってみた。amazonで2000円台で買える。ちなみに酸度を計るにはそんな安いツールは無いようだ。
屈折率から糖度を割り出す仕組みで、よくテレビなどで、トマトや果物の甘さを農家の人がこれを使って示したりしているので見た事のある人は多いはず。
プレパラートとなっているガラス面にスポイドで1~2滴ワインをたらして蓋をし、レンズをのぞいたら目盛が見えて、そこに示される仕組みだ。
今まで4種類ほどのワインで試してみたら、低いもので7度、髙いもので8.5度だった。自分の舌で感じるのと比べると、7度と8度は明らかに違う。でも8度と8.5度の違いはわからなかった。
ついでにある日食べたグレープフルーツも試してみたら、それはかなり甘いと感じたのだけれど、12度だった。
味を客観化するという意味で、1本持っておいてもいいのでは?

落ち着いてワインも飲めやしない カテゴリー:その他 2017-03-06 
楽しく晴れ晴れとワインを飲みたいのに、世の中騒がしく、個人的にもやっかいなアクシデントに見舞われて落ち着きません。あーー。
トランプショック、キム・ジョンナム氏の暗殺、森友学園とやらの国有地大幅値引き問題、そして、三越伊勢丹HDの社長交代。
百貨店業界は業界自体が難しい状況にあり、インバウンドでちょっと錯覚していたら急に熱が冷めて・・・とのことだが、三越伊勢丹はJR大阪駅でも失敗に終わり数フロアを残してルクアイーレに変わっていました。そして、三越伊勢丹時代を色濃く残していた地下2階の食品売り場が先日クローズになりました。
まあ大阪駅周辺(梅田)では三越伊勢丹が4つめの百貨店ということもあり、当初から「4つも百貨店はいらないのでは?」と言われていました。ワイン売り場はまあ頑張っていて、有料の試飲コーナーもあったのですが、いざこんなワインはないかと尋ねても、かなり品ぞろえに偏りがあって、ほとんどここで買ったことがなかったですね。
ワインだけでなく、その他の食品も、変に高級志向な割には、特に魅力的なものは無く、デイリーなパン売り場などは貧弱で、肉屋もタンなどは扱っていないし、やっぱし東京的な物差しと大阪ではフィットしないのだろうかと感じたりしました。
インバウンドという視点でいうと、奈良を思い出します。平城遷都1300年のイベントのころに、奈良の人は大仏があったら食っていけると思っている・・・などという噂を聞いたものです。でも当時は修学旅行にも陰りが見え、何とかしないとヤバイと思う奈良市民も増えていたようです。しかし今、奈良は外国人観光客でいっぱいです。大仏さんのおかげ。今はウハウハのはず。もっとインバウンドを増やすためにホテルを建てたいという話も聞かれます。さあ、いつまで続くか、奈良のインバウンド景気。
内外とも落ち着かない日本では、自動車や家電も様子見で、経済が停滞していて、キラリと光る光明が見えてこない気がします。ぱーっと景気が良くならないと、楽しくワインが飲めないなあ。

dマガジンで『ワイン王国』を読む カテゴリー:本・テレビ 2017-02-08 
ファッション雑誌などを買わなくなってどれくらいになるだろう? もう10年くらいかなあ? でも時々美容室で読むと結構楽しい。
タブレット端末デビューはもう6年くらい前で、タブレットで雑誌を読むのもいいかな?と思ったものの、なかなかコンテンツが揃わないし、案外高いしということで、雑誌読まない生活が続いていた。
そしたら、「dマガジン1ヵ月無料お試し」のキャンペーン広告がネットの画面に表れて、雑誌の数も多いので、試してみることにした。「d」がつくからNTTドコモの提供するサービスで、ドコモの端末を使っていなくても利用可能。私はたまたま、dポイントのポインコファンで、dポイントカードを持っていたので、そのアカウントで使用できた。今日でお試し利用開始3日目である。
昨日、『ワイン王国』もコンテンツに入っているのを発見し、タブレットで読んでいる。iPad miniなので若干画面が小さいが、拡大したりしながら、何とか読める。ファッション誌、経済誌、タウン誌など幅広くラインナップされていて、有料期間になっても月額読み放題400円だから、リーズナブルだ。バックナンバーを保管して何回も遡って見ることはできないが、たいてい置いていても2度・3度と読む事なんてないし、自分にとってはこれで十分だ。
『ワイン王国』3月号の特集は、ボルドーのセカンド。主なところは1ページ1ブランドで紹介されている。しかし、最早セカンドとは言えないような高価なセカンドの多いこと。
一方、昨日ネットのニュースで、アマゾンのアンリミテッド(読み放題)のタイトルが急に消えたという話題が扱われていた。ユーザーは月額980円。アマゾンは読まれた数分をまとめて出版社に支払うという契約をしているらしいが、読まれ過ぎてお金が払えなくなりそうになり、それまで読めていたタイトルを消さざるを得なくなったとか。なので、dマガジンにも同じような事が起こるかもしれない。
いくら、印刷物にするための紙代や印刷代がいらなくて、小売店のマージンもいらないといっても、読み放題で数百円と言うのは安すぎるかも。ともあれ、今の所はお得だと思うので、使って見ては?

今日は何本巻き寿司が売れるんだろ? カテゴリー:その他 2017-02-03 
今朝の新聞折り込みには、スーパー各店がチラシを入れていた。どれもメインは巻き寿司。実は2~3日前にもスーパーのチラシが巻き寿司メインで入った。それは「恵方巻き」の予約を促すチラシ。どの店も1本1000円以上のリッチな太巻きを前面に打ち出していた。でも今日のチラシは、600円台などやや低価格のものがメインだった。
元々大阪の一部で行われていた節分のしきたりが、1998年にセブンイレブンによって全国展開されたことで、全国に広がったらしい。ウィキの記述がどこまで信頼できるか知らないが、1998年に至るまでも、何とかこの風習を担いでお金儲けをしようと、色んな団体やチェーン店がプロモーションを試みていたようだ。
さて、私は兵庫県に住んでいて大阪文化圏の片隅ではあるけれど、この風習を知らなかった。セブンイレブンが打ち出す前にも、ローカルのテレビ番組で取り上げられることがあって、「へえ、大阪には節分にそんな事をするエリアがあるんだなあ。」と遠巻きに見ていた感じ。大阪でも南の方の一部で粛々と行われていたようだ。
先ほどファミマに立ち寄ったら、おにぎりなどの棚に、巻き寿司がズラリと並んでいた。コンビニ、スーパー、百貨店、お寿司屋さん・・・今日はどこもかしこも巻き寿司だらけだ。去年の節分の日、帰宅時にデパートの横を通ったら、行列をつくって巻き寿司を買い求める風景が見られた。具のバラエティは年々豊かになり、値段も高いものが増えている。これが終わったら、明日からはバレンタインのチョコレートが主役になることだろう。
巻き寿司君やチョコ君に比べて、ワイン君は地味だなあ。ボージョレ・ヌーボも一時ほどの盛り上がりが無いしねえ。何かネタが欲しい所ですね。

「お祭り」感が必要 ~ルクアイーレの不振に思う~ カテゴリー:その他 2017-02-01 
今朝、ライ麦粉を買うために大阪駅にあるルクアイーレに寄ると、地下2階の食品売り場が閉鎖になっていた。地下1階のバッグと靴のフロアも閉鎖。大阪梅田に4つ目のデパートとして鳴り物入りでオープンした『JR大阪三越伊勢丹』が失敗に終わり、そのあと改装して2015年に『ルクア1100(イーレ)』として再オープンした当初は少し客足が戻ったものの、依然として苦しい営業が続いていたようだ。
地下の2フロア以外にも、他のファッションフロアでもテナントの入れ替えが行われていて、工事の囲いが目立った。
三越伊勢丹をあきらめた時に、運営者側は不振の原因を梅田エリアでの動線が大きいと言っていたが、はたしてそうなのだろうか? だって、グランフロント大阪は現・ルクアイーレの前を通り過ぎて結構長いデッキを歩いて行かないとたどり着けないのに、いつも賑わっている。(但し、モノが売れているかどうかは疑問)
表題にも書いたように、三越伊勢丹の時も、ルクアイーレになってからも、ここには圧倒的にお祭り感が不足していたように思う。
阪急・阪神は定番の強い催し企画を持っていて、上階にある催し物のフロアからのシャワー効果と、年中縁日のような地下の食品売り場がお祭り感を演出している。
大丸梅田店にはポケモンセンターやユニクロ、東急ハンズと、残念ながら百貨店の本体ではないが、それなりの集客装置が揃っている。
グランフロントの場合は北館で次々と魅力的な催しが展開される。
それに比べて、ルクアイーレは、地下食品売り場も他店には及ばないし、お祭りが無い。一定の顧客を集めているのはツタヤくらい。
話しは変わるが、一昨日まで『ヒットの崩壊』柴那典著を読んでいた。この本は音楽業界にメガヒットが生まれなくなった構造を分かりやすく分析している。現在はCDのミリオンセラーなどなかなか生まれないが、フェスやライブは盛況で、アーティストはCDが売れなくてもそっちでやっていけるのだそうだ。
ヒット=CD売上=CDというモノの所有ではなくなっているのだ。モノの所有よりも、フェスやライブというシーンに身を置いて感動や興奮を共有する、非日常の時間を体験する方に人々の志向が移行しているのだそうだ。フェスやライブは、まさに祭りではないか!!
ここのところ、このコラムに書くワインネタに困っている。今日だって、ルクアイーレに残っていたワイン売り場も覗いてみようと思っていたのに、それも叶わなかった。どうもワイン界にも祭りが不足しているように感じる。
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