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管理人コラム

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古いワイン本の選別10 「ワインの話」

カテゴリー:本・テレビ

2013-08-12

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「ワインの話」 湯目英郎著 1984年発行(新潮選書)


著者はサントリーの社員さんである。


私はこの本の内容を本当にぜんぜん覚えていなかった。なぜだろう?


今読むとなかなか面白いのだけれど、おそらく1984年当時は読んでも面白いと思わなかったのではないかと思う。


話は「ワインの起源」から始まる。そして、物語の中に登場するワインの話なども登場する。著者は東大農学部出身だから、発酵等、ワインができるまでの科学にも目を向けていて、そのような記述もたびたび出てくるものの、体系的にこの本にまとめたという感じではない。

日本人がワインというものを理解しようとするときに知る様々なことが書き連ねられているという感じ。


著者や編集者には失礼かも知れないが、もう一つ整理されていなくて、読みづらい本であることは確かだ。ただ、しっかり読めば宝物が隠れているかも知れない。


取り置くか捨てるか、もう一度しっかり読んでから決めようと思う。


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古いワイン本の選別9 「オズ・クラークのポケット・ワインブック」

カテゴリー:本・テレビ

2013-08-09

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「オズ・クラークのポケット・ワインブック」

監修:上野善久、訳:香川由利子・桑原 透、1999年版


この日本語版の訳本は、今は発行されていない。

しかし、本国では毎年リリースされている模様。


■ ワインの辞書として有用な一冊


ポケットワインブックといえば、パーカー等のワイン銘柄の点数がついているものを想像するが、1999年時点でこの本はそういう仕様ではない。

アルファベット順で、あらゆるワインに関連する用語や産地、有名な銘柄などの説明が掲載されている。

網羅されている産出国も幅広く、とても簡潔かつその時代の最新情報にも触れられていて、とても参考になる。


■ 写真や図が少ないのが難


残念ながら、写真も図もきわめて少ない。まったくもって、辞書である。けど、検索性はいいし、そんじょそこらのウェブに掲載されている内容よりも信頼がおけそうだ。

今や訳本が出ていないのは、やはりクラークさんが日本では有名じゃないからだろう。


■ 結構辛辣な書き口


ある一節を引用してみよう。

「シャブリ   シャブリはパリとディジョンの中間に位置する、ブルゴーニュ地方最北のワイン生産地だ。シャルドネの成熟には困難を伴う。それにここにはうんざりするような霜の記録がある。というわけで値段には変動がある。シャブリの抱えているもう一つの問題は、辛口から中口まで、白から白とは言えないものまで、手に入るブドウはなんでも使った安価なワインの代名詞になってしまったことだ。本物のシャブリは、常に白の辛口だ。それでいて、軽く控えめな果実味を含んでいて、芳しい風味のワインになる。(後略)」


他の産地の記述でも「有名な名前の多くはもはや最高品質を保証するものではない。」などと書かれている。


そんなわけで、一応この本は取り置くことにする。

できたら最新の英語版も欲しいところだ。


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古いワイン本の選別8 「ワイン通が嫌われる理由」

カテゴリー:本・テレビ

2013-07-25

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「ワイン通が嫌われる理由」 レナード・S・バーンスタイン著 
渡辺照夫訳 1996年初版。

この選別作業で初めての翻訳本です。
レナード・バーンスタインといっても、あの有名な指揮者ではありません。 ※著者が指揮者と間違われたエピソードも載っています。

表紙の帯には田崎真也氏のコメントがあります。

さてこの本の特徴は・・・

● 著者はニューヨーク在住なので、当時のアメリカにおけるワインの価値観がわかる。おそらく、その価値観は今も続いているところがあるようなので、アメリカでの価値観を知る読み物としては面白いです。

● やたらと、1952年のボルドーだの、古いヴィンテージの話が出てきます。フランスのワインについての記述は、まあどんな本にでも載っている感じですが、カリフォルニアワインについては、さすがにアメリカ人が書いただけに、へえそうだったんだーと思える部分もあります。

● 結局、ワイン通ぶるにはどうしたらいいか、みたいなところに紙幅が割かれています。別にワイン通ぶる必要はないと思うんですけどねえ。

ってことで、私には今後必要のない本と思われますので、捨てます。


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古いワイン本の選別7 「茶の間のワイン」

カテゴリー:本・テレビ

2013-07-23

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「茶の間のワイン」 山本 博著 1975年初版


茶の間という言葉が時代を物語っている。おそらく私がワインを飲み始めて2冊目くらいに買った本だと思う。内容を全く覚えていなかった。



● 茶の間=普段飲みのワインという意味である。ワイン本といえ
ば、ボルドーのグラン・ヴァンから始まるのしかなかった時代
に、新しい切り口で書かれた本ということになる。



● しかし、内容は難しい。これを読んで理解するには、かなりの
経験が必要のような気がする。今でこそ500円やそこらのワイン
がコンビニやディスカウントストアで売られているが、当時はそんな安いワインは日本で商品にならなかったようだ。当時をおぼろげに知っている私には珍しくもないが、若いワインビジネスにかかわる人にとっては、一種の歴史書になるかも知れない。



● 書かれている内容は今でも概ね当たっているが、いかんせん古すぎるので、私にはもうあまり役に立たない。



従って、この本は処分することに。



《以下加筆》



ワインの味について語るのは無理! みたいな感じで著者が引用したアレック・ウォー氏の発言に同感する。

「ビロードのようななどという言い方は、誠に不正確極まる。ビロードにどんな味わいがあるというのか?」等々。



一方、日本料理とワインが合わないというような記述があるけれど、私はこれには反対の立場だ。

辛口のシャンパーニュや白は、十分に刺身などにも合うし、あまり重くない赤は、煮魚や鍋物にも合う。



ワインと料理については、また別稿で書きたいと思っているが、最近私が思うのは、超甘口でない限り、ワインさえ美味しければ、また料理さえ美味しければ、難しいことを言わなくても合うと思い始めている。

しかし、この「美味しければ」というところがミソ。


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古いワイン本の選別6 「シャンパーニュの本」

カテゴリー:本・テレビ

2013-07-18

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何ともストレートな題名だ。
「シャンパーニュの本 ~今日はシャンパンを楽しもう~」 シャンパーニュ委員会(CIVC)日本事務所監修 1997年発行

● 全ページカラーのきれいな本。

● 有名どころのブランドの紹介が主。
  ただし、この本に掲載されているブランドは、有名すぎて、割高か、品質が伴わないかのどっちかという傾向があると思う。

● 書かれている内容も入門版で、たいしたことはない。

よって、この本は処分することにする。


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2013-08-12
古いワイン本の選別10 「ワインの話」


2013-08-09
古いワイン本の選別9 「オズ・クラークのポケット・ワインブック」


2013-07-25
古いワイン本の選別8 「ワイン通が嫌われる理由」


2013-07-23
古いワイン本の選別7 「茶の間のワイン」


2013-07-18
古いワイン本の選別6 「シャンパーニュの本」


2013-07-12
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2013-07-10
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古いワイン本の選別2 「ワイン道」


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古いワイン本の選別 「ワインを聴く」



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