
クリスマス・デコレーションが不作なのは何故? カテゴリー:その他 2016-12-09 
昨年までは街を歩いていると「オーオーッ!!」と思わずスマホで撮影したくなるクリスマスの飾りつけやツリーがあったものだが、今年は大阪ではそれが無いのです。去年は外国人観光客が飾りつけにカメラを向ける風景を沢山見たのに、今年は全然盛り上がってません。
また、多くの街角や遊園地などでクリスマス・イルミネーションが盛んなのですが、そのデザインもイマイチ。一体どうなってるんでしょうか???
ハロウィン疲れ? 予算不足? 神戸のルミナリエの長さも期間も短くなったのは明らかにお金の問題なんですけどねえ。デザインがイマイチなのは、お金プラス人材不足かも。(注:ルミナリエのデザインは別格で毎年美しいです)
そのせいか、クリスマス商戦ももう一つ盛り上がっていないような気がします。エイヤ―と勢いで行っちゃうみたいな雰囲気は、やっぱり演出によるところが大きい。
商売をする方たちが賢くなる?と、無駄なものがどんどん排除されていきますよね。売れ残ったら困るから売れ筋に絞り込むようになる。すると売り場がだんだんと殺風景になっていく。売る側から見たら効率がいいけれど、買う側からすると、あんまり楽しくない。
来年は是非ともこういう状況に反発して欲しいものです。

女たちは平日昼からワインを飲んでいた カテゴリー:レストラン/ワインバー 2016-11-25 
ワインバー(バル)2題
■ Rouge et Blanc Kohaku(コウハク)
前から気になっていたけど、自分自身は仕事中なので昼間から飲むのはちょっと・・・なのと、いつも並んでいるので横を通り過ぎるだけだった店である。11時台に着いたのでワインなしでランチしようと入ってみた。
お客の9割以上が女性。年代は20代から40代くらい。殆どの人が平日のお昼と言うのにワインを飲んでいる。どういう人たちなんだろう?
大音響のBGMと「お客様2名様入られます。」「○○いただきました。」などというスタッフの大声が飛び交う店内は騒々しい。
ここの名物は「欧風おでん」で、大根の上にポルチーニのソースがかかったものが一番人気。これはワインなしでは無理と思い、私は注文しなかったが、殆どの人がこれを注文する。私は魚のすり身のクネルにオマールのソースがかかったものを注文してみた。うーん、やっぱりワインが欲しいけどがまんした。
食器は徹底してプラスチック。そしておでん1個が140円とかそういう値段だ。グラスワインも540円とかとにかく安い。ワインの品ぞろえも豊富。これは流行るわけだ。
ワインバーとかイタリア食堂、バルといったお気軽にワインを飲める業態花盛りの中で、少し毛色が違って、実によく構成されたスタイル。これは、料理のこともワインのこともよく理解していないと作れない業態だ。中途半端に真似をしても失敗すると思いました。
■ trois bonheur moelleux
こちらは前者とは170度くらい違うタイプ。バーやスナックが入る間口の狭いビルの2階。静かで落ち着いた店内で、ワインも中級程度以上のものを提供。まずアワから行こうかな? と言ったら、シャンパーニュしか置いていない・・・ということは値段も当然高い。
結局、白1と赤2の計3本をいただいたが、どれもなかなかレベルが高かった。お料理も丁寧に作ってあったが、店が小さいからメニューの数が若干物足りなかった。
決してカジュアルではなく、かといって、金満的でもない。私は嫌いではないが、このゾーンのお客がどれくらいいるか読み切れない。

柿とウオッシュタイプのチーズ カテゴリー:ワインと料理 2016-11-14 
柿の美味しい季節ですね。
甘い柿にしょっぱいウオッシュタイプのチーズをのせて食べると美味しいですよね。
ところでウオッシュタイプのチーズって、普通のスーパーなどでは本当に見られなくなってきました。売れないんでしょうね。あれをクサイという人が結構いるので・・・。
チーズビジネスはもう長い間停滞したままという印象があります。新しいデパートやショッピングセンターができると、私にとっては嬉しいチーズ売り場ができるのですが、あっという間に縮小してしまいます。関西ではそうなんですが、東京辺りではもうちょっとマシなのかなあ?
「チーズをやりたいんだけど」と相談を受けたら、「やめといたほうがいいよ。だって今までに何回も失敗したのを見てるもん。」と言ってあげるんですが、それでもトライしたいみたいですね。
チーズ好きの人って、ワイン好きの人よりも更に狭いと思います。
もしウオッシュタイプOKでまだ柿とのコラボをしたことが無いようなら、是非やってみてください。
(写真は事務所の近所の小さいスーパーで売ってる庶民的な柿です)

東大寺とナイアガラ カテゴリー:その他 2016-11-07 
讀賣新聞の販売店から正倉院展のチケットをもらったので、奈良まで行ってきました。いつもの事ながら正倉院展は混んでいます。一体どういう人が見に来てるんだろう? 年齢層は幅広く、日本人が中心ですが、外国人も1割くらい含まれます。
今年の展示物はあまり感動がなかったですねえ。鈴の類がちょっと珍しかったかなあ? えっ、それだけ? と思われてしまうかも知れませんが、見慣れてくるとそういうものです。それは1500年も前の品々が今も残っていて、そのデザインや技術のレベルは非常に高いのですが・・・。
さて、奈良には多くの外国人観光客が来ていて、アジア系の人が多いですね。奈良と言えば東大寺に大仏が有名ですが、一般の中国人観光客はこれらを見てどう感じるのでしょうか? 何でも古建築の専門家であれば、東大寺を始めとする唐の時代の建築技術を今も残す建築を見て涙が出るとのことです。何故なら、中国本土には既に当時の建物が残っていないからなのだそうです。中国では仏教が流行って貴族や権力者が競ってお寺を建てる時期が何度かあるのですが、流行り過ぎると禁止令のような措置がとられ、折角建てたお寺を取り壊したりという歴史を繰り返したのです。遠く海を渡って日本に伝わった中国の古代技術がここでしっかりと保存されているのを見ると“超ヤバイ”(笑)と感動するらしいです。
で、なんで東大寺とナイアガラなのかというと、ナイアガラというぶどう品種は明治時代に日本に導入され、日本では今もナイアガラを使ったワインが造られているのですが、元々の開発地であるアメリカではどうなんでしょうか? 以前ソムリエの方に聞いてみたら、まだ造ってるかも知れないが日本には入って来ないとのことでした。
もしかしたら、アメリカのお年寄りが、日本でナイアガラ種のワインを飲んで涙するかも知れないですね。
ナイアガラ種で造った白ワインは、甘くてお子様っぽいかも知れませんが、これはこれで一つの選択肢だと思っています。

悩ましいワインの持ち込み カテゴリー:レストラン/ワインバー 2016-10-31 
ワインバーならワインを売るのがメインだから、ワインの持ち込みなど考えもしないのだけれど・・・。ことレストランとかホテルとなると、非日常だからこそ、ワインも含めて満足したいという気持ちが強くなるのは私だけでしょうか?
今回某ホテルにワインを持ち込んだ結果、予想していなかった出来事があり、考えてしまいました。それというのも、一つには「ワインを持ち込む」という習慣がまだイレギュラーであることと、二つ目にはワインを持ち込みたくなるような「店側の品ぞろえと値付け」が原因しているように思われるのです。
2番目の「店側の品ぞろえと値付け」が満足行くものなら、持ち込もうなどと考えずに済むのですが、悲しいかな、日本では一流のフレンチの店でも、すべてのお客がそこそこ料理にふさわしいワインを注文してくれるわけではないので、ストックするワインに限界があるのも、ソムリエさんが本当にしたい品揃えができないのも分かります。それが辛いですよね。
このサイトを始めて間もない時に、持ち込み料300円のイタリアンのお店のことを書いたことがあります。実に有り難いお店でした。すごく割り切っておられたわけですよね。お客の事を考えてワインの品ぞろえに苦労するくらいなら、気軽に持ち込んでもらって、料理の方で儲けたらいいという割り切りです。300円は破格ですが、そういう割り切りをしておられる料理自慢のお店はいくつかあります。
以前ある有名なホテルの場合、「お部屋に持ち込むのはどうせ管理しきれないから自由です。」といってもらったので、グラスから道具一式持ち込みました。
今回はホテルのレストランで、フレンチのディナーの時に飲むワインを持ち込んだ話です。事前に電話で確認したら、持ち込み料は1本につき3000円で持ち込みOKとのことでした。飲む2日前に到着するようにクール便でホテルに2本のワインを送りました。
ここからが問題なんですが、このワインについて、ディナーの席で誰が説明をするべきか? という部分です。今思えば、説明はソムリエさんなりサービスする方からしてくださいと事前にお願いしておくべきだったと思います。が、それをしなかった状態で、ワインについてちょっと説明してくださいと頼んだら、「こちらはシャンパーニュですね。」と言っただけだったのです。予想外の説明にとっさに頭が回転しなくて、「えーっと私何を送ってましたっけ?」と言ってラベルを見て、私から補足説明をすることになりました。
持ち込んだんだから、持ち込んだ人がすべきだろうという考え方もあるし、いややっぱり、専門家である店の方から説明してもらうといいという考え方もあるのではと思います。その辺も考慮して、私はその店のワインリストにあるブランドのもうワンランク上のアイテムを選んでおいたんですけどね。それなら試飲した事もあるだろうし、ラベルを見ればわかるだろうと。
今回の件は結論から言うと、事前に店側と細かく打ち合わせておくべきだったわけですね。
私は一消費者で、それほど頻繁に持ち込みばかりやっている人ではないので、持ち込みに関しては経験不足です。15000円もするディナーを出すんだから、ワインの説明なんてちょちょいのちょいだろうと思い込んだ私がバカでした。 |